(2024年9月紹介、2025年8月改訂)
SNSの巨人
メタ・プラットフォームズ(Meta Platforms/以下メタ)はフェイスブックを始めとする多数の有力なSNSを抱えるビッグテック企業です。
2021年に社名をフェイスブックからメタへと変更し、メタバース展開へ事業をシフトする方針を打ち出して注目を集めましたが、メタバース市場が伸び悩んで一時は失速。
但しその後は経営の立て直しを進めて株価も回復します。
直近では急成長するAI分野に積極的な資金を投じており、AI企業としても存在感を示しています。
・会社名 メタ・プラットフォームズ
・英表記 Meta Platforms Inc
・株 式 NASDAQ市場(META)
・所在地 米カリフォルニア州メンローパーク
・代表者 マーク・ザッカーバーグ
・創業年 2004年1月
・主要事業 広告、SNS、メタバース
メタはフェイスブック、インスタグラム、WhatsApp、メッセンジャーを運営する世界最大級のSNS企業であり、広告収入が利益の約98%を占めています。
一方ではAI事業とメタバース事業に巨額の投資を行い、次代の収益事業に育てる戦略を持っています。
メタの略歴
メタ(旧フェイスブック)は、2024年2月にハーバード大学の学生だったマーク・ザッカーバーグ氏ら4人が、大学内限定のSNS「The Facebook」を開設したのが始まりです。
当初は学生同士の交流を目的としたクローズドなサービスでした。
翌2005年にはサービス名を「Facebook」 に変更し、大学以外のユーザーにもサービスを段階的に開放、2006年にはニュースフィード機能を導入して急速にユーザー数が拡大しました。
2007年にはマイクロソフトが2億4,000万ドルを出資してフェイスブックと広告パートナーシップを締結し、成長軌道に乗ります。
2008年には月間アクティブユーザーが1億人を突破しましたが、2011年にはユーザー数が早くも7億人を突破、世界最大のSNSとなりました。
2012年5月には米国ナスダック市場に上場。史上最大規模のインターネット企業の新規株式公開(IPO)となりました。以後は相次ぐ企業買収により事業を拡大するフェーズに入ります。
・2012年 インスタグラム(買収額約10億ドル)
・2014年 WhatsApp(買収額約190億ドル)
・2014年 オキュラスVR(買収額約20億ドル)
2015年から2018年の時期にはモバイル広告が急成長し、広告収入が収益の大半を占めるようになります。
一方でザッカーバーグCEOは、SNSを基盤とした広告モデルの将来性・持続性への危機感を隠さず、メタバース分野のへの投資を加速していきます。
2021年10月には社名をメタ・プラットフォームズ(Meta Platforms, Inc. )に変更し、メタバース事業を次世代の中核事業に据える方針を示しました。
2022年から2023年にかけて、メタの広告事業は減速しましたが、メタバース事業はそれを補う存在にはならず、メタバースに沸き返った社会の熱も急速に沈下していったことから、メタの失速が囁かれるようになります。
そうした中、メタはAI事業への大規模投資に踏み切り、独自のAI大規模言語モデル「Llama」を開発、オープンソースで開放する戦略により存在感を発揮しています。
株価の検証
- 基準設定 2024年9月18日
基準株価 537.95ドル
直近株価 754.79ドル
対基準比 140.3% - オフ会で紹介した前日を基準日(2024年9月18日)に設定すると、株価は537.95ドルから2025年8月25日時点では754.79ドルとなり、基準日に対して140.3%となっています。
- 順調に株価が上昇していると言えそうですね。
株価、業績の背景
メタは社名変更以降の低迷状態⇒メタバース失望売りからは完全に回復しています。
AI分野では、独自の大規模言語モデル「Llama」を開発し、それをオープンソースという形で広く公開したことで、多くの企業を味方につけ大きな存在感を得ることに成功しています。
またAIスマートグラス「Orion」はAI業界関係者の間で評価が非常に高く。デバイス、メタバースに大きな可能性を持つデバイスとして注目されています。
インスタグラム、ThreadsらのSNSはメタの大きな強みですが、特に米国ではTicTok規制に加えて編集アプリ「Edits」が公開されたことによってインスタグラムの再飛躍が期待されています。
メタの今後の投資戦略
2025年以降、メタはAIを駆使した広告最適化とメタバース関連事業の中長期事業化を柱に据えています。
短期・中期・長期と期間を分けてメタの今後の投資戦略を見ていきましょう。
短期戦略(〜2026年)
・AIによる広告ターゲティングの高度化により、広告効果を向上させ収益拡大に繋げる。
・リール動画や短尺動画らについて広告枠の収益化を強化する。
・広告需要の回復局面でのマーケットシェアを拡大する。
中期戦略(2026〜2028年)
・AR/VRデバイス普及(Questシリーズ次世代モデル)。
・AI生成コンテンツを使った広告制作サービスの事業化。
・アジア・南米市場での新規ユーザー開拓。
長期戦略(2028年以降)
・メタバース経済圏の収益化
・AIアシスタントとメタバースの統合プラットフォーム化
メタが広告戦略を強化しながらAI、メタバースを統合したプラットフォームを構築する流れが見て取れます。


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