マイクロソフトのAI略歴と主要投資先

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マイクロソフト

■会社名 マイクロソフト(Microsoft Corp)
■市 場 NASDAQ(MSFT)
■代表者 サティア・ナデラ(Satya Nadella)会長兼CEO
     ブラッド スミス (Brad Smith)副会長
■サイト https://www.microsoft.com/ja-jp/
■AI関連事業
・対話型AI Copilot
・検索エンジン Bing
・業務ツール Microsoft365
・AI端末  Copilot PC

AI関連の主な履歴

2023年

・2月7日 AIを搭載した検索エンジン「Bing」をリリース。
チャット機能にこの時点では有料サービスだったオープンAIの「GPT-4」を搭載し、ChatGPTの有料機能を無料で使えると話題になりました。

更にネット情報を利用して最新の質問にも回答でき、画面上部で「検索」と「チャット」を切り替えられるなど、ChatGPTやグーグル検索に無い機能を持つツールとして一定のシェアを得ることになります。
・3月2日 Bingのチャット回答を「より創造的に(More Creative)」「よりバランス良く(More Balances)」「より厳密に(More Precise)」の3つのモードから選べるようになり、柔軟性が向上しました。
・3月16日 GPT-4を搭載した「Microsoft 365 Copilot」を発表。

マイクロソフトが誇るMicrosoft GraphやMicrosoft 365アプリケーションに自然言語AIを搭載して、より便利にしようというものです。
・9月21日 「Microsoft Copilot」「Bing Chat Enterprise」「Microsoft 365 Copilot」からなるMicrosoft Copilotシリーズのビジョンを発表。

2024年

・2月26日 フランスのAIスタートアップ「ミストラルAI」との提携を発表しました。
既にマイクロソフトはミストラルAIに1,500万ユーロを投資済みで、ミストラルAIの次期資金調達ラウンドで株式に転換される内容になっています。
提携によってミストラルAIの基盤モデルをマイクロソフトのクラウドサービス「アジュール」を通じて利用できるようになります。
・4月10日 日本のAI及びクラウド基盤強化のために今後2年間で日本に29億ドル(約4,400億円)の投資を行うと発表。
またマイクロソフトの研究部門であるマイクロソフトリサーチアジアの研究拠点を東京に新設。今後5年間で東京大学、慶應義塾大学、カーネギーメロン大学のAI研究パートナーシップに対し、それぞれ1,000万ドル(約15億円)相当のリソースを提供する。
・10月30日 マイクロソフトの7-9月の投資額が過去最高額の約3兆円になる。
・12月5日 マイクロソフトがEdgeブラウザに「Copilot Vision」のプレビュー版を一部ユーザー向けに公開と発表。
  ・Edgeで閲覧中のウェブページをAIが分析し、ユーザーからの質問への回答やテキス   トの要約などのタスクを処理し音声でも回答できる

2025年

・1月3日 ブラッド・スミスCEOが今年度(2025年6月迄)はデータセンターの建設に800億ドル(約12兆6000億円)を投じる計画であると投稿。
・2月19日 量子ビットチップ「Majorana1」を開発
・2月19日 ゲーム生成AIモデル「MUSE」を発表

マイクロソフトの投資部門「M12」

「M12」はマイクロソフトのスタートアップ投資を担うベンチャーファンドです。
2016年にマイクロソフト・ベンチャーズ(Microsoft Ventures)として設立され、2018年にM12へと改称しています。
マイクロソフトのスタートアップ投資の多くはこのM12を通じて行われます。
因みにM12の”M”はMicrosoftの頭文字、”12”はentrepreneur(起業家)という単語の文字数を表しているそうです。

マイクロソフトの投資する主なスタートアップ企業

オープンAI/OpenAI 

・出資企業 Microsoft
・ChatGPTを生み出しマイクロソフトの業績にも大きく寄与したAI市場の象徴的企業
・2019年7月、マイクロソフトから約10億円の出資を受ける
・2023年1月、マイクロソフトからの出資が総額100億ドルとなり、OpenAI LPの株式の49%を取得する。

ミストラルAI/Mistral AI

・出資企業 Microsoft、A16z
・2023年5月に設立した仏のAIスタートアップ。大規模言語モデル「Mistral」を開発。
・2024年2月26日、既にミストラルAIに1,500万ユーロを投資していたマイクロソフトがミストラルAIとの提携を発表。

アンストラクチャード/UNSTRUCTURED

・出資企業 Microsoft
・カリフォルニア州サンマテオに拠点を置くAIスタートアップ。AIモデルの学習と改良に必要な多様なファイル形式の膨大なデータを機械学習モデルが理解できるように変換するツールを開発。

インビア・ロボティクス/inVia Robotics

・出資企業 Microsoft
・米国LA郊外を拠点とする次世代の倉庫自動化ソリューションを提供する企業。
・モバイルロボットとAI)を兼ね揃えたソフトウェアを使用してEコマースビジネスに対応し、倉庫内の製品をより効率的に動かす。低コストで自動化を実現する。

ネクスト・ビリオンAI/next billion ai

・出資企業 Microsoft
・車両、人、商品など、あらゆるもののスムーズな移動を維持するシステムを構築するために企業が必要とする位置情報技術ツールキットを提供する。

ノブルAI/Noble AI

・出資企業 Microsoft、Amazon
・化学薬品および材料製品向けのNobleAI Reactor プラットフォームを提供。
データブリックス/databricks
・出資企業 Amazon、Microsoft、Nvidia
・米国カリフォルニア州に本社を置く、生成AIを活用したデータインテリジェンスプラットフォーム。
・データの収集・蓄積から分析・機械学習モデル開発並びに運用を一気通貫・効率的かつ安価に行うことができる統合プラットフォームを提供。

ニクストラ/NIXTLA 

・出資企業 Microsoft
・時系列の調査と展開を行うAI企業。あらゆる規模のあらゆる業界の企業に、データに基づいた意思決定を可能にする最先端の予測ツールを提供する。
・2023年10月、マイクロソフトと提携してマイクロソフト・Azure AIのModels as a Service(MaaS)にNIXTLAの時系列予測機能を導入。

d-マトリックス/d-Matrix

・出資企業 Microsoft
・米AI半導体スタートアップ
・2023年9月、AIの推論に特化した次世代半導体チップ「Jayhawk II」を発表。異種チップを組み合わせる「チップレット」技術を採用し、最先端GPUと比べて40倍のメモリー帯域幅を実現したとしている。
・2023年9月、シリーズBラウンドで1億1000万米ドルを調達。

ヒューマネ/Humane

・出資企業 Microsoft
・https://humane.com/
・サンフランシスコのダウンタウンに本拠地を置くAIスタートアップ
・2023年11月、次世代ウェアラブルデバイス「Ai Pin」を公開。手のジェスチャーや音声入力で操作でき、写真撮影や音楽の再生、AIアシスタントとのやりとりができる。

ファウンドリィ/Foundry 

・出資企業 Microsoft
・AIとブロックチェーンの交差点に位置し、需要の高い市場でデータセンター グレードのGPU)にアクセスするための橋渡しとして機能します。
・クラウド型GPU

ヒデン・レイヤー/HIDDEN LAYER 

・出資企業 Microsoftt(M12)、Moore Strategic Ventures、Booz Allen Ventures、IBM、Capital One Ventures
・AI向けセキュリティ・プラットフォームを提供。機械学習モデルを保護する。
・複雑な工程を追加せず、生データやアルゴリズムへのアクセスも必要としない、AI 向けターンキー セキュリティを提供する唯一の企業である事に強みを持つ。

ヘイジー/hazy 

・出資企業 Microsoft、Notion
・合成データを実用的なエンタープライズ製品として市場に投入した最初の企業
・2018年5月1日、Hazy がMicrosoft の Innovate.AI グローバル スタートアップ賞のヨーロッパ部門優勝者に選出。100 万ドルの株式投資を受ける。
・2020年1月27日、Notion が主導したシードラウンドでM12、Albion、Nationwide、Pentland を含む投資家グループから350 万ドルのシード資金を調達

アデプト/ADEPT 

・出資企業 Microsoft、Nvidia
・AIコンパニオンと自律エージェント
・人間とコンピューターが創造的に連携できるようにすることで汎用知能を構築する ML 研究および製品ラボ。
・2023年3月14日、General CatalystがSpark Capitalと共同主導したシリーズBラウンドで3億5,000万ドルの資金調達を発表。Addition、Greylock、Atlassian Ventures、Microsoft、NVIDIA、Workday Ventures、Caterina Fake、Frontiers Capital、PSP Growth、SV Angel、A.Capital などが参加。

インフレクションAI/Inflection AI

・出資企業 Microsoft、Nvidia
・AIチャットボット「Pi」を開発したスタートアップ企業。
・2024年3月19日、共同創業者でCEOのムスタファ・スレイマン氏がマイクロソフトの新設されたAI製品研究部門の責任者に抜擢される。新CEOには元Mozillaのリサーチ責任者のショーン・ホワイト氏が就任。

ノーチラス・ラボ/NAUTILS LABS

・出資企業 Microsoft
・2016年に設立。AIを駆使して海運の最適化、炭素排出の最小化を進める企業。
・2019年4月4日、M12とRoot Venturesが主導するシリーズAラウンドで1,100万ドルを調達したと発表。Quiet Capital、Trail Mix Ventures、Amplifier などが参加し、Nautilusの調達総額は 1,450 万ドルとなった。

ブラックシャークAI/blackshark.ai

・出資企業 Microsoft
・マイクロソフトのフライト シミュレーター向けに地球全体の3Dデジタル ツインを作成したことで知られるAI地理空間インテリジェンス企業。
・2023年11月16日、シリーズAラウンドを延長して総額3,500万ドルの調達に成功したと発表。Point72 Ventures、M12、Maxar に加えIn-Q-Tel (IQT)、Safran、ISAI Cap Venture、ISAI が管理する CapgeminiのVC ファンド、Einstein Industries Ventures、Interwoven Ventures (旧 ROBO Global Ventures)、Ourcrowd、Gaingels、OpAmp Capitalが参加。

アウトリーチ/Outreach 

・出資企業 Microsoft
・マニー・メディナCEO
・営業活動支援プラットフォームを開発するAI企業

ビルダーAI/Builder.ai

・出資企業 Microsoft
・コード不要でアプリを構築できるプラットフォームを提供するAI企業。

タイプフェイス/Typeface

・出資企業 Google、Microsoft
・顧客企業の固有のデータから学習を行い、顧客はプロダクトの写真やブログで使用する記事、グーグル広告に使用する文言、リンクトインの求人広告などを作成することができるプラットフォームを展開。
・2023年6月29日、シリーズBラウンドで1億ドルの調達に成功。評価額が10億ドルに達する。シリーズBはセールスフォース・ベンチャーズが主導し、既存出資元のライトスピード・ベンチャー・パートナーズやGV(旧グーグル・ベンチャーズ)、マイクロソフトの投資会社のM12が参加。Typefaceの累計調達額は1億6500万ドルに達した。

インワールド/inworld

・出資企業 Microsoft、電通
・代表者 カイラン・ギブスCEO,共同創業者
・ゲーム向けの最先端のAIエンジンを提供する企業

フライウイール/Flywheel

・出資企業 Microsoft、Nvidia
・ヘルスケアとライフサイエンス

ペイジ/Paige

・出資企業 Microsoft
・デジタル病理診断における臨床AIアプリケーションとして初めてFDA承認を取得したことで知られるAI企業。

ガティック/Gatik

・出資企業 Microsoft
・自動運転技術のスタートアップ企業。
・2023年1月、マイクロソフトが資金調達ラウンドで1,000万ドル以上の出資計画。企業価値は7億ドルを超える見通しとなる。

ネットラディン/netradyne

・出資企業 Microsoft
・視覚ベースのドライバー認識および車両安全プラットフォームを提供。
・M12が手動したシリーズBラウンドで2,100万ドルを調達したと発表。Reliance Industries Limited(子会社のRIIHLを通じて)、Point72 Venturesらが参加。

AMP/AMP

・出資企業 Microsoft
・https://ampsortation.com/
・先端技術を使って廃棄物管理を革新する企業。

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